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刈穂の蔵には、六槽の槽(酒をしぼるための機具)があります。
現在ひとつの蔵にこれだけの槽があるのは珍しく、他の蔵では、この槽は、新しい機械にとって代わられているのがほとんどといっていいほど。
元来この槽を用いた「しぼり」は酒造りの工程で最も人手と手間がかかる部分で、ひとつひとつの酒袋にもろみ(しぼる前の酒)を入れ、槽底に入れる作業は蔵人に強い連携を要求します。
刈穂は今だこの手法を用い、こだわりの酒造りを続けているのです。 槽口からほとばしる原酒は蔵内に芳香を漂わせ、ときおり響く槽のきしみは新しい酒が生まれる期待と緊張感をかきたてます。
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